23 April 2007

愛すべきひと - YK

社会人になった時知り合った会社の人達との出会いは私にとってとても有意義だったと思う。彼らは性別、年齢、国籍、立場、役職関係なく誰とでも同じ目の高さで会話する人たちだった。だから、若く、新人だった私は彼らからたくさんの事、価値観を学んだと思う。そして、今でも連絡を取り合ったりしている人もいる。

その中で、不思議なことに今でもよく慕っていただいている人がいる。私が入社した時、事業部長の秘書をしていた彼女。私の所属していた部署の中で唯一、過去に海外に住み、外資系での就職経験が長くある人だった。彼女の世代(私より20以上年上)で、そういう経験を持つ人は珍しかったと思う。

私は華奢な彼女が持つ、内に秘めたハイカラ(死後?)さ、静かな中のお茶目さ、そんな所が好きだった。彼女の書く文章や、文字、話し方にもそんな雰囲気があった。

そんな彼女とは同じ感性や共通点があったせいか、立ち話をすることが多かった。海外の事、趣味の事、ネコの事(彼女は愛ネコ家)、料理の話などなど。彼女がアメリカで学生をしていた頃、新年カウントダウンで、隣にいた同級生に思いきり持ち上げられた後、キスされてびっくりしたという話(アメリカでは新年初キスは普通の風習だけど、彼女にとっては突然の出来事)は話す表情が見ていてかわいかった。

時々、気にかかったことをメモに書いたり、新聞雑誌の記事を切り抜いたものをくれたりもしたなぁ。

独身でネコと静かに暮らす彼女は今でも、記事やカード、季節を感じるもの(紅葉の葉っぱとか)と一緒に便りをくれる。

年齢を重ねても、可愛らしく、甘い雰囲気があるっていいなぁ。

1 comment:

RS said...

このブログ読んでて、
私も思い出した人がいる。
彼女も社長秘書だったの。

20歳以上年上で、
ホント、明るくて、愛らしくて、
賢くて、上品でねぇ。

きっとYKさんもそんな人なんだろうな。

目上の人と知り合う機会、
これから少なくなっていくけど、
いい人に出会ったら、
いい関係を持続できるよう、
自分磨きに努力していきたいね。

いいお話だったよ。
うんうん。