
食器好きの元同僚と行った、隠れ家的で小洒落たコーヒー専門の喫茶店。その店のオーナーはコーヒーと食器が大好きで、自分でコーヒーを淹れる特別な設備を整え、自分でひとつひとつの食器を現地に行っては買い集め、揃えているらしい。
とても香りと味が深いコーヒーと、その店お勧めのコーヒーゼリー(これまた意表を付いたゼリーだけど美味しい!)を注文。自分の元へ品が運ばれたとき、感動した。その食器にである。手書きではないか?と思う程、繊細で、上品で、色合いが美しい。形、デザインも普通のものとはとにかく違い、モチーフに蝶々や花のつぼみなど、ユニークなのだ。
あまりにも感動したので、オーナーに伺った所、その食器はハンガリーの名窯、その名も
ヘレンド(HEREND)という銘柄だと教えてもらった。私は銘柄にこだわりがないけど、元同僚がとても感激していたから、おそらく相当高価な銘柄なのであろう。
調べてみると、どうも職人が手書きで絵柄を書き、高価なモノであればカップ&ソーサーでも数十万は軽くするらしい。それでもとにかく素敵なのだ!
それ以来、一つも持っていないけど、私はヘレンドが大好きなのである。
昨年、イタリアに行った時、街角の食器屋さんのショーケースにヘレンドの食器、カップ&ソーサーが上品に飾ってあったのを見た。他の銘柄と少し違うので、すぐわかる。買いたかったけど、やはり、素敵なモノは高価でした・・・。
自分で持たなくてもいいから、もう一度、あの喫茶店でヘレンドに入ったコーヒーをのみたいな。