昔、祖父が”魔法の水”と言う飲み物が好きだった。”魔法の水はないのかね?”って、実は日本酒のことである。晩酌の大好きだった祖父は夕飯の前に魔法の水を嬉しそうに、楽しそうに飲んで、これで元気が出ると言っていた。
私の元気が出る魔法の水は、母親の作ったアイスティー。子供の頃の話だけど。
昔は今みたいにペットボトル飲料なんてなかったし、実家はあまりジュースを飲んだりする家ではなかった。遠足の時、水筒を持っていくんだけど、”基本的に学校は飲みものはお茶で”と言っている中で、友達はジュースやスポーツ飲料(その時代、ポカリスエットとかのスポーツ飲料が出た頃でみんな飲んでたなぁ)をこっそり持ってきていた。それがとても羨ましくて、母親に訴えたところ、彼女も考えたのだろう、お茶の色をしているが、子供の好きな甘い飲み物=アイスティーを作ってくれたわけです。
アイスティーと言っても、普通の紅茶に砂糖を入れて冷ましたものだけど、当時の私(と妹)は大満足だった。甘くて美味しいので、必要以上に何度も飲み、遠足から帰る頃には水筒が空っぽになってしまったのを覚えている。
現代の子供って水筒に何を入れてるんだろう。そもそも水筒なんて持つのかなぁ。
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1 comment:
ホントに素敵なストーリー…。
私もそういうママになれるかなぁ~。
ってか、なりたいな。
うちは麦茶だったよ。
いつも(笑)
味に飽きてたけど、
でも、ママが作ってくれるもの、
どんなものでも
嬉しかったのだけは覚えてる。
いい話だ、ホント。
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